株式会社武蔵野 小山昇社長の著書 人を動かしたいなら、「やれ」と言ってはいけない
思い通りに部下が動く“すごい”伝え方 の第2章「人を動かすほめ方・叱り方 の中で、サンクスカードについての記載がありました。
株式会社武蔵野様で、「社員を褒めるための仕組み」、また、「社員の家族を会社の味方にする仕組み」として、サンクスカードを活用されているとお話しされています。 当社サンクスカードアプリについても、ご紹介いただきました!
以下本文引用)
武蔵野では、小さなことをたくさんほめるしくみとして、「サンクスカード」を取り入れています。
サンクスカードとは、 「○○さん、忙しいのに、手伝ってくれてありがとう」 「○○さん、いろいろ教えてくれてありがとうございます」 「○○さん、キャンペーンでいい結果を出してくれて、ありがとうございます」 と、小さな感謝を伝えるしくみです。
サンクスカードを「手書き」にしたのは、心(=感謝の気持ち)は、手間をかけないと通じないからです。
また、手で書いているときは、「その人のこと」しか思っていないから、その人を思う内容になります。
とはいえ、私が「サンクスカードを送ろう」と提案しても、社員は、なかなか書きません。面倒だからです。
そこで、サンクスカードの枚数を賞与評価と連動させています。
・パート・アルバイト………月に5枚以上
・1、2グループ社員(一般社員)……月に10枚以上
・2.5グループ以上社員(管理職)……月に3枚以上
毎月、決められた枚数を出さないと、評価が下がる。評価が下がると賞与額が下がる。賞与が下がるのが嫌で、しかたなくサンクスカードを書くようになる。
「そんな不純な動機で書いたサンクスカードをもらっても、嬉しくない」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
送るほうは、「賞与の評価を下げたくな い から、しかたなく君にカードを出した」と正直に話さないから、もらったほうは、素直に喜びます。
さらに、サンクスカードの枚数を定期的に集計し、「誰が何枚送り、誰が何枚受け取ったか」を公表しています。
毎月の集計は、「半期で送った枚数が一番少なかった社員が次の半期の集計担当をする」と経営計画書に明記しています。
そして年に1度、「1年間で最も多くサンクスカードを書いた人」と「1年間で最も多くサンクスカードをもらった人」を表彰しています。
大切なのは、動機は不純でもいいから、「ありがとう」の気持ちを相手に伝える。「ほめる、ほめられる」の関係が、社内のコミュニケーションを円滑にします。
サンクスカードが社内に回りはじめると、「他人の少しでもいいところ」を探そうとするため、会社の雰囲気が明るくなります。
サンクスカードが年間10万枚を超え集計が大変になり、現在は株式会社NSKKが開発した「サンクスカード」アプリを使用しています。
社員の家族を会社の味方にするしくみ
私は、サンクスカードをハガキに貼って、今でも社員の自宅や実家に郵送しています。
どうして郵送するのかというと、社員は、「自分がほめられたこと」を家族に言わないからです。
郵送すれば、本人よりも先に、家族がハガキに目を通します。すると、奥さんは、「うちのダンナ、頑張っているな。今日は発泡酒ではなくビールを飲ませてあげよう」とやさしくなり、そのあとで、「これからも社長にほめてもらえるように、頑張ってもらわなくちゃ」とダンナの尻を叩く(笑)。
実家の両親は、「うちの子ども、頑張っているな」とわが子の活躍を嬉しく思い、「もし、あの子が『会社を辞めたい』と言い出したら、反対しよう。社長がハガキを送ってくれるような会社をやめたらもったいない」と引き止めてくれます。
サンクスカードは、社員の家族を会社の味方にするしくみでもあります。
子どもから送られたサンクスカードに涙する従業員も
武蔵野は、年に3回、「こども会社見学会」を実施しています。
実際に親の仕事現場を見学し、体験することで(経営理念の唱和や環境整備、モップ交換などを体験) 親の仕事への理解が進み、お父さんとお母さんへの感謝の気持ちを育てることにもつながります。
参加者に、会社から「食事代」として1万円が支給されます。見学会の終了後は仕事に戻らず、そのまま子どもと帰宅し、支給されたお金で食事に行ったり、家族サービスをします。
子どもたちに、B4サイズの紙に「サンクスカード」を書いてもらいます。
「お父さん、いつもお仕事ありがとう」
子どもたちは、色画用紙に自由にメッセージや絵を書き、さらにシールを貼ったりと、夢中になって作成したサンクスカードを親にプレゼントします。
子どもから感謝されると(ほめてもらえると)、親は格別な満足感を覚える。だから、「これからも頑張ろう」と思う。なかには、涙腺が緩む社員もいます。
サンクスカードが普及すると、社員の離職率が下がる
「株式会社ケイズグループ」(鍼灸整骨院)の小林博文社長は、定期的に全治療院 (4か所)を回り、「ありがとうカード」を渡しています。
「環境整備点検日に、毎月、店舗を回っています。普段はなかなか社員さんと話す機会がないから、そのときに『ありがとうカード』を渡すようにしているんです。はじめてから2年くらい経ちますね。
1店舗につき、1人選んで渡していますが、私は全社員を日頃から見ているわけではないから、院長やマネジャーから、『誰が、どんな成果を上げたか』を毎月、報告してもらっています。
また、弊社が営業する治療院は店舗数も多く、広範囲に出店しているため、違う店舗の社員とはなかなか会う機会がありません。
そこで、社員同士のコミュニケーションの量を増やすために『サンクスギフト』のしくみも導入しています。ウェブ上で誕生日を祝ったり、感謝を伝えられるしくみです」(小林博文社長)
社長と社員、あるいは社員同士が「ありがとう」を伝え合うようになって、「離職率も下がってきた」と小林社長は話しています。
「私たちの業界は、いわば『職人』の業界です。治療法は世の中にたくさんあります。 1つの治療法を覚えると、新しい治療法を覚えたくなって、他社に行く人が多かったんです。ですが最近では、離職が少なくなっています。その背景には、間違いなく、コミュニケーションがありますね。『ありがとう』を言い合える環境づくりが、社員 のやりがいにもつながっていると実感しています」(小林博文社長)
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2013年11月5日 制定
株式会社エヌエスケーケー
代表取締役社長